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糖尿病の三大合併症をわかりやすく解説

2026.02.13

糖尿病と診断されると、どうしても「血糖値の数字」ばかりに意識が向いてしまいがちです。しかし、治療の本当の目的は単に数値を下げることではありません。血糖値を適切にコントロールし続けることで、合併症の発症や悪化を防ぎ、健康な方と変わらない生活の質(QOL)を保つことが最も重要です。
糖尿病にはさまざまな合併症がありますが、なかでも特に注意が必要とされているのが「三大合併症」です。本記事では、それぞれの特徴や注意点についてわかりやすく解説していきます。
すでに糖尿病と診断されている方はもちろん、血糖値が高めと言われた方や予備軍の方にとっても大切な内容です。ぜひ最後までお読みください。

糖尿病の三大合併症:「神経障害」「網膜症」「腎症」

糖尿病によって高血糖の状態が長く続くと、血管や神経が少しずつ傷つき、その影響は全身のさまざまな臓器に広がっていきます。特に影響を受けやすく、発症頻度も高いのが「神経」「目」「腎臓」です。これらは重症化すると生活に大きな支障をきたすため、糖尿病の「三大合併症」と呼ばれています。

覚え方は「し・め・じ」
神経の「し」、目の「め」、腎臓の「じ」と覚えると分かりやすいでしょう。

正式な名称は次の3つです。

・糖尿病性神経障害
・糖尿病性網膜症(目の合併症)
・糖尿病性腎症(腎臓の合併症)

それでは、それぞれの合併症の主な症状や特徴について、順番に解説していきます。

「し」:糖尿病性神経障害(神経の合併症)

【症状と特徴】

糖尿病性神経障害は、高血糖の状態が続くことで神経がダメージを受けて起こる合併症です。主な症状は、手足のしびれや痛み、感覚の鈍さなどです。多くの場合、足の裏や足先から症状が現れ、徐々に手の指先へと広がっていきます。感覚が低下すると、熱さや冷たさを感じにくくなります。そのため、気づかないうちにやけどをしたり、足にできた傷を見逃して悪化させてしまうこともあります。また、自律神経に障害が及ぶと、立ちくらみ、便秘や下痢、発汗異常、性機能障害など、さまざまな症状がみられることがあります。神経は全身に張り巡らされているため、どの神経が障害されるかによって症状は異なります。さらに、糖尿病性神経障害には特有の決め手となる検査がないため、症状や経過、検査結果を総合的に判断して診断が行われます。

「め」:糖尿病網膜症(目の合併症)

【症状と特徴】

糖尿病網膜症は、目の奥にある「網膜」の毛細血管が傷つくことで起こる合併症です。進行すると視力が低下し、重症化した場合には失明に至る可能性もあります。血糖コントロールが不十分な状態が続くと、一般的に5~10年ほどで発症することが多いとされています。怖いのは、初期にはほとんど自覚症状がないことです。見えにくさを感じたときには、すでにかなり進行しているケースも少なくありません。そのため、糖尿病と診断されたら、自覚症状がなくても年に1回以上は眼科を受診し、眼底検査を受けることが重要です。早期発見・早期治療が視力を守る鍵になります。

「じ」:糖尿病性腎症(腎臓の合併症)

【症状と特徴】

糖尿病性腎症は、腎臓の働きが徐々に低下していく合併症です。初期には尿にたんぱくが出る「微量アルブミン尿」などの変化がみられますが、自覚症状はほとんどありません。腎臓は、血液をろ過して老廃物を取り除き、尿として体外へ排出する重要な臓器です。しかし腎症が進行して腎不全になると、自分の腎臓だけでは老廃物を排出できなくなり、透析治療が必要になる場合もあります。そのため、定期的な尿検査や血液検査によって腎機能をチェックすることが大切です。また、腎臓の悪化には糖尿病だけでなく、高血圧などの生活習慣病も大きく関わります。血糖管理に加え、塩分を控えた食事や血圧コントロールを行うことが、腎臓を守るうえで非常に重要です。

三大合併症を防ぐために大切なこと

糖尿病の三大合併症を予防し、進行を防ぐためには、まず何よりも血糖値を適切にコントロールすることが基本です。そのうえで、定期的な検査を受け、合併症のサインが出ていないかを継続的に確認していくことが重要になります。
また、糖尿病のある方は、高血圧や脂質異常症といった他の生活習慣病を併せ持つことも少なくありません。これらを放置すると血管への負担がさらに大きくなり、合併症のリスクが高まります。そのため、血糖管理だけでなく、血圧やコレステロールの管理もあわせて行うことが大切です。

特に重要なのは、次の3つです。

・血糖値を安定させるための継続的な治療と生活習慣の見直し
・定期的な検査による早期発見・早期対応
・高血圧や脂質異常症などの合併症リスクの総合的な管理

気になる症状があれば、当院までご相談を

当院では、糖尿病をはじめとする生活習慣病の診療に力を入れています。

「少ししびれがある」「見えにくい気がする」「尿検査の数値が気になる」など、わずかな変化でも構いません。気になる症状がありましたら、どうぞお気軽にご相談ください。早めの対応が、将来の健康を守ることにつながります。

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